大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



【MLB】2016年、大記録がかかるイチロー。ファンは「殿堂入りを果たす名選手のフィナーレを満喫すべき」

2016/01/08

text By

photo

Getty Images



全米を驚かせた10年連続の大活躍

Ichiro’s prestigious 2001 season was the precursor to an incredible ten-year run of baseball mastery. From 2001-2010 Ichiro rattled off ten consecutive 200 hit seasons while batting over .300 in each of those years. He is the only player in MLB history to have ten consecutive 200 hit seasons, a record that likely will never be broken.
イチローの栄えある2001年シーズンは、その後10年間続く驚異的な活躍の始まりであった。2010年までの10年間、イチローは毎年200本以上の安打を打ち続け、毎シーズン打率が3割を超えた。10シーズン連続200本安打を打ったのはMLBの歴史でもイチローただひとりであり、この記録が破られることは永遠にないと思われる。
 
 ちなみにこの10シーズンのイチローの成績を紐解くと、まず年間100三振は一度もなかった(最高でも86三振)。マリナーズ時代、先頭打者として毎シーズン打席数がリーグのトップ3であったことを考慮すると、さらに驚くべきものである。次に優れた耐久力で、2009年以外は最低157試合に出場した(2009年は146試合出場)。10年間、シーズン公式戦1620試合のうち合計1588試合に出場したが、これも驚異的な数字である。
 10年連続のオールスター戦出場、10年連続のゴールドグラブ賞、リーグ首位打者2度、そしてこの間毎年MVP候補に挙げられた。
 
 ピード記者は最後に「メジャーのキャリアもいよいよ終わりを迎えているイチローは、すでにレギュラー選手ではなく、この5年間、その成績も明らかに降下している。マーリンズの外野陣が健康であれば今年のイチローの打数は300に至らないかもしれない」と今季を予測した上で、下記のように締めくくった。
 
Do yourself a favor, if you have the opportunity to see him play this season, or catch a fleeting Ichiro at-bat on TV; pause for a second and enjoy the final moments of a sure fire Hall of Fame career.
読者が後悔しないように私からアドバイスをしよう。イチローのプレーやその打席を今シーズン見る機会があれば、少しの間でもいいから手を止め、確実に野球殿堂入りを果たすこの名選手のフィナーレを満喫することをお勧めする。
 
出典:”For Ichiro the Sun is Setting on an All Time Great Career” @BaseballEssential by Adam Piede, January 5, 2016

1 2