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【MLB】16年、ロイヤルズ式へ転換を図るマリナーズ。かつて在籍した青木宣親がカギに

カノやクルーズなど大砲を補強しながら結果が出なかったマリナーズ。GMが代わるとロイヤルズやジャイアンツのようなチーム編成へ一気に方針転換を図っている。青木の獲得はまさにその一環だ。

2016/01/01

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大砲獲得も効果的な補強にならず

 2015年シーズン、76勝86敗でアメリカンリーグ西地区4位に沈んだシアトル・マリナーズ。前年の2014年は久々に勝ち越し(87勝71敗)、プレーオフまであと一歩。開幕前、マリナーズを地区優勝に推す声もあっただけに、期待外れの感は否めない。

 今年は貧打解消の切り札として、大砲ネルソン・クルーズを4年5800万ドルで獲得したものの、結局チームの年間得点は22点上積みされただけ。大した費用対効果は得られず、例年のように貧打にあえいだ。
 さらに自慢の投手陣までもが崩壊。エースのフェルナンデスとノーヒット・ノーランを記録した岩隈以外の先発陣は、軒並み不調に陥った。また、前年リーグダントツNo.1の救援防御率2.60を記録したリリーフ陣も、目を覆いたくなる凋落ぶり。ベテランクローザーのロドニーは連日試合をぶち壊し、8月末に放出された。

外野守備再建に青木を獲得

 本拠地セーフコフィールドは左中間が深く、外野が広い。
 メジャー有数の投手有利の球場であると同時に、外野手の守備力が問われる球場だ。マリナーズは前述のクルーズをはじめ、ここ数年、打撃力重視のオーダーを組んできた。そのため、著しく守備力が低下。2015年のチーム守備防御点-60は、アメリカンリーグ最下位。数年前イチローがライトを守り、鉄壁を誇っていた外野陣はもういない。

 マリナーズはズレンシックGMとマクレンドン監督を解任。結局、ズレンシックGMは在任7年で1度もチームをプレーオフに導くことができず、カノと結んだ10年2億4000万ドルという巨額契約を残し、チームを去っていった。

 そして新たなGMに、前エンゼルスGMのジェリー・ディポートを招聘。セイバーメトリクスに精通し、データを重視する47歳だ。ディポートは早速、チーム改革に着手した。

 まずは、崩壊した外野守備再建の一環として、小技に優れ、俊足攻守の青木宣親をFA補強。またトレードで同じく攻守のレオニス・マーティンを獲得した。かつてイチローと右中間を組み、2010年ゴールドグラブ賞を受賞したフランクリン・グティエレスとも再契約した。

『mlb.com』のライル・スペンサー記者は、彼らの加入に対してこのように分析している。

Nori Aoki and Leonys Martin are quality outfielders capable of transforming a negative into a positive in expansive Safeco Field. Aoki played the corners in the Royals’ superlative 2014 outfield, while Martin, in Texas, showed abundant skills.
青木宣親とレオニス・マーティンは、広い外野を持つセーフコフィールドにフィットする外野手であり、(守備防御点が最下位だった)弱点を、プラスに変えられる。青木は2014年にロイヤルズに所属し、『最上級の外野陣』と呼ばれた外野手の一人として両翼を守った。マーティンもレンジャーズで豊かな才能を如何なく発揮した。

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