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【MLB】来季トミー・ジョン手術明けの選手で最高の成績はダルビッシュ。米成績予測システムが算出

2015年はダルビッシュ有を筆頭に数多くのオールスター級投手がトミー・ジョン手術でシーズンを棒に振った。来シーズンは1カ月遅れての開幕が予定されているダルビッシュだが、米メディアは好成績を予想。ハメルズとのダブルエースが期待されている。

2015/12/30

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復帰1年目、途中復帰もチームの柱に?

 ここ数年間、メジャーリーグで大流行ともいえる状態となっている側副靭帯再建手術、通称トミー・ジョン手術。
 今季もMLBではダルビッシュ有をはじめとする数多くのオールスター級投手が靭帯再建とそのリハビリのためにシーズンを棒に振った。『FOX SPORTS』はトミー・ジョン手術に関する特集を掲載。その中の来季復帰する選手の項目のトップでダルビッシュ有があげられている。

 来季はダルビッシュ以外にも、数多くのエース級投手たちが手術から復帰する予定だが、成績予測システムZipsは、ダルビッシュはその中でベストとなる成績の、132イニング、防御率3.41、WAR 2.9を記録すると予測している。(WARとは代替レベルの選手と比べて何勝分チームに貢献したかを表す指標で、3を越えれば優秀、6でMVP級とされる)

ZiPs projects Darvish to throw 132 innings in 2016, based on the assumption that he’ll miss about a month of the season. The system also has him down for 2.9 WAR, second only to Cole Hamels among Rangers starters (3.7 WAR).
ダルビッシュはシーズンの初めの1カ月を欠場すると見られており、それに基づいてZipsはダルビッシュの今季の投球数を132イニングと予測している。またZipsはダルビッシュがレンジャース内では、コール・ハメルズの3.7に次ぐ2.9WARを記録すると見ている。

 欠場のため規定投球回には到達しないという見込みながら、ダルビッシュには好成績が予測されている。今季の投手ランキングにあてはめれば防御率3.41はクリス・セールと並ぶ10位タイ、2.9WARは先発投手で13位となっている。
 過去のダルビッシュの成績と比べれば物足りないが、復帰1年目にこれだけの数字が残せたとすれば、十分合格点だろう。

 ダルビッシュの復帰時期についてはリハビリの進行状況にもよるため、はっきりとした時期は見えないが、5月から6月上旬にかけてと報じられている。

 2014年には22試合の登板で4.1WARを記録しており、記事の予想通り1カ月のみの欠場で済めばさらなる好成績も期待できそうだ。

The 2015 mid-season acquisition of Hamels, along with Darvish’s likely return, put a good perspective on the Rangers depth moves of giving a minor league deal to A.J. Griffin and resigning Colby Lewis. While the back end of the rotation still has yet to sort itself out in light of these moves, the Rangers are primed to have two top-tier aces for the majority of the 2016 season.
2015年シーズン中のハメルズ獲得、マイナー契約でのA.J.グリフィン獲得、コルビー・ルイスとの再契約、そしてダルビッシュの復帰は、レンジャースの先発投手陣に明るい展望を与えている。ローテーションの後ろは不明確なものの、2016年シーズンの大部分においてレンジャースは2人のトップクラスのエースを擁することが予想されている。

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