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【MLB】イチローに出場機会あり、監督代行の可能性も? マーリンズ新監督が噂されるマッティングリーの采配

マーリンズの新監督に就任することが有力視されているドン・マッティングリー。プラトーンや代打を活用するスタイルからイチローにも活躍の場はありそうだ。シーズン最終戦では代行監督就任の可能性もあるかもしれない。

2015/10/28

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ドジャースで球団史上初の地区3連覇

 イチローも所属するマイアミ・マーリンズの来季監督の最有力候補として、今季ドジャースで指揮を執ったドン・マッティングリーがあげられている。

 もしマッティングリーが就任すれば、メジャー最年長野手・イチローの起用法はどうなるのだろうか、ドジャース時代の選手起用法から考察する。

 現役時代のマッティングリーは、ニューヨーク・ヤンキースで一塁を守り中軸打者として活躍、ヤンキース一筋14年間のプロ生活で2153安打、222本塁打を記録した。1985年にはMVP獲得、背番号23は永久欠番に選ばれている。

 2004年から2007年には古巣ヤンキースで打撃コーチやヘッドコーチを務めており、当時在籍した松井秀喜からも「すごく細かいところまで見ており、柔軟な考え方をする人」と絶大な信頼を受けていた。

 2011年にヤンキース時代のボスであるジョー・トーリの後を継いでドジャースの監督に就任。11年3位、12年2位と2年連続で地区優勝を逃すも、13年以降はクレイトン・カーショウ&ザック・グレインキー、メジャー最高の1、2パンチを武器に地区3連覇を達成した。長い歴史を誇るドジャースで、地区3連覇は球団史上初の快挙だった。

 一方、ここ2年間地区シリーズで敗退するなどポストシーズンでは8勝11敗と負け越した。チームが30球団トップの総額3億ドル近い年俸を費やしていることから勝って当然という風潮もあり、華々しい実績と反対に球団からの評価は高くなかった。
 2016年の契約を残しながら解任に至ったのは、複数年の契約延長を望むマッティングリーに対し、球団が1年契約しか申し出なかったためと言われている。

 必ずしも監督として評価が高いとは言えないマッティングリーだが、ケチで悪名高いローリアがオーナーを務めるチームには適任かもしれない。
 2011年はオーナー夫妻がチームの所有権をめぐり泥沼の争い、12年は「前半、中盤、後半で違うチームのようだった」と言われるほど選手が目まぐるしく入れ替わるなど数々の難局の中で指揮を執ってきた経験は、常に不安定な状態が続くマーリンズでも生かされそうだ。

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