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【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】青木の出塁が得点になる――生還率が高かったロイヤルズ

ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。第9回目は「ワールドシリーズに進出した今季のロイヤルズ」についてだ。

2014/10/17

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盤石なリリーフ陣の働きで、接戦を制す

 アメリカン・リーグはカンザスシティ・ロイヤルズがMLB史上初のポストシーズン8連勝でワールドシリーズ進出を決めた。

 率直に言って、それほど強いとは思えなかったが、あれよあれよという間に勝ち進んだ。その戦力を細かく見てみよう。
 まずは投手力から。アナ両リーグでポストシーズンに進んだ10球団のうち、1試合しかなかったワイルドカード敗退チームを除く8球団の防御率順ランキング。WHIPは1回当たりの走者数だ。

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 ロイヤルズは防御率3位、アリーグでは1位だが、それほど良い数字ではない。被本塁打も多く、四球数も少ないとはいえない。大エースが相手を抑えて勝利をもたらす戦い方とは違う。以下が個人成績になる。グレー地は先発投手だ。

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 エースのシールズをはじめ、先発投手は実は結構打たれている。ポストシーズン8連勝の中で、先発の勝ち星は2つしかないのだ。

 逆に救援投手は6勝、そしてクローザーのホランドが6セーブ。ご承知の通り、ほとんどの試合が接戦だった。先発が打たれても、1点を争うシーソーゲームに持ち込み、その間は救援陣がしっかり守る。これがロイヤルズの勝利パターンだった。

 セーブ失敗は1つだけ。それも負けにつなぐことなく、最後は勝っている。ホランドを中心とした計算できるリリーフ陣が整備されていたことが何より大きい。
 まさに「全員で勝ち星を得ていた」と言えよう。

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