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【MLB】オフの調整に影響? 今季、軒並み成績低迷する日米野球参加組のMLB選手

昨年11月に行われた日米野球でMLBサイドではそして彼らの予想通り?参加した選手たちの成績は今季軒並み低迷している。

2015/09/08

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昨年二ケタ勝利の3投手はいずれも今季低迷

 投手陣にも苦戦する選手が相次いでいる。
 今季カブスで7先発の和田をはじめ参加14選手中、5人は今季の登板が10試合未満にとどまっている。

 NPB各球団の注目を集めたクリス・カプアーノも成績低迷する1人だ。阪神・巨人連合軍との試合も含め9イニングを投げわずか1失点に抑える活躍を見せたカプアーノは12月に単年500万ドルでヤンキースと契約も、故障により初登板は5月17日。初登板から3先発連続黒星、その後リリーフとして投げるも2回を投げ6失点を喫した8月25日の登板を最後にリリースされた。

 岩隈を筆頭に14年に二けた勝利をあげた3投手も今季は低迷。岩隈はノーヒットノーランを達成するも、故障に加え出来不出来の差が激しいピッチングが続きここまでわずか6勝。気さくな人柄で人気を集めたジェレミー・ガスリーは防御率5.73の大不振、来日チーム最多の16勝をあげたマット・シューメーカーも今季は7勝にとどまっている。

 投手陣で前年を上回る成績を残しているのは43セーブをあげているパイレーツのマーク・マランソン、ロイヤルズで鉄壁のリリーフ陣の一角を担うフランクリン・モラレス、エンゼルスでローテを守っているヘクター・サンティアゴの3人だけだ。

 ロイヤルズのレジェンドであり現球団副社長であるジョージ・ブレットは81年に来日した自身の経験から「その後のキャリアの参考にもなる」とポストシーズンも含め30球団最多の177試合を戦ったチームから4選手を派遣した。

 選手側から日米野球が影響したという声は聞こえないが、日本のファンとしては日米野球に参加した選手が軒並み苦しむ姿は心苦しい。ブレットら今後のためにと送り出した球団や日米のMLBファン、そして何より選手たち自身のためにMLBオールスターズのより一層の活躍を期待したい。

<日米野球MLBチームの今季の成績(登録名は日米野球公式サイトに準ずる)※9月5日時点
ジェフ・ベリボー(レイズ)
5試合 0勝 0敗 防御率13.50

ジェリー・ブレビンス(ナショナルズ、現メッツ)
7試合 1勝 0敗 防御率0.00

クリス・カプアーノ(元ヤンキース)
18試合 0勝 4敗 防御率7.71

ランディ・チョート(カージナルス)
64試合 1勝 0敗 防御率4.01

ジェレミー・ガスリー(ロイヤルズ)
26試合 8勝 7敗 防御率5.63

トミー・ハンター(オリオールズ、現カブス)
54試合 3勝 2敗 1S 防御率4.11

岩隈久志(マリナーズ)
14試合 6勝 3敗 防御率4.22

マーク・メランコン(パイレーツ)
64試合 3勝 1敗 43S 防御率1.73

フランクリン・モラレス(ロッキーズ、現ロイヤルズ)
56試合 3勝 1敗 防御率2.13

ヘクター・サンティアゴ(エンゼルス)
27試合 7勝 9敗 防御率3.37

マット・シューメーカー(エンゼルス)
24試合 7勝 9敗 防御率4.31

ホセ・ベラス(アストロズ)
メジャー登板なし

和田毅(カブス)
8試合 1勝 1敗 防御率3.62

ロブ・ウッテン(ブリュワーズ)
4試合 0勝 0敗 防御率12.00

野手
ドルー・ビュテラ(ドジャース、現ロイヤルズ)
44試合 打率.215 1本 5打点 0盗塁 OPS.515

エリック・クラッツ(ロイヤルズ、現フィリーズ)
5試合 打率.200 0本 3打点 0盗塁 OPS.567

サルバドール・ペレス(ロイヤルズ)
117試合 打率.254 18本 57打点 1盗塁 OPS.692

ホセ・アルトゥーベ(アストロズ)
127試合 打率.315 11本 55打点 36盗塁 OPS.786

ロビンソン・カノ(マリナーズ)
129試合 打率.281 14本 59打点 2盗塁 OPS.753

アルシデス・エスコバル(ロイヤルズ)
123試合 打率.262 3本 41打点 14盗塁 OPS.625

エバン・ロンゴリア(レイズ)
132試合 打率.268 18本 62打点 3盗塁 OPS.759

ジャスティン・モーノー(ロッキーズ)
28試合 打率.288 3本 9打点 0盗塁 OPS.757

エドュアルド・ヌネス(ツインズ)
61試合 打率.273 4本 19打点 5盗塁 OPS.745

カルロス・サンタナ(インディアンズ)
126試合 打率.234 15本 67打点 9盗塁 OPS.758

デクスター・ファウラー(アストロズ、現カブス)
129試合 打率.254 15本 37打点 17盗塁 OPS.774

ヤシエル・プイグ(ドジャース)
77試合 打率.256 11本 38打点 3盗塁 OPS.764

ルーカス・デューダ(メッツ)
113試合 打率.247 21本 56打点 0盗塁 OPS.818

ベン・ゾブリスト(レイズ、現ロイヤルズ)
100試合 打率.292 11本 50打点 2盗塁 OPS.850

クリス・カーター(アストロズ)
113試合 打率.182 18本 52打点 1盗塁 OPS.671

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