大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



U-18日本代表、大学日本代表に完敗も、4番清宮は「いい経験になった」

今週末から開催されるU18ワールドカップに向けて、U-18日本代表が大学日本代表と強化試合を行った。

2015/08/27

text By



明暗を分けたU-18日本代表の投手陣

 U-18日本代表の先発、小笠原は(東海大相模)疲れからかストレートの球威が見られず、初回に佐藤(立大)、北村(亜大)の1、2番の連打から横尾(慶大)の犠飛、谷田(慶大)の適時打で2点を先制された。ただ4番の吉田(青学大)を空振り三振に取ったチェンジアップは見事だった。また2回、この日の最速146キロで北村を見逃し三振に取ったストレートはアウトコースにコントロールされた。

 投手陣の中で良かったのが二番手の佐藤(仙台育英)と四番手の上野(中京大中京)。佐藤は大学ナンバーワンヒットメーカーの高山(明大)を内野ゴロに打ち取るなどフォークボールが効いた。上野は大学日本代表の4番の吉田(青学大)に低めの難しいストレートだったがライトスタンドに放り込まれたが、2イニング目の6回は走者を出しつつも回転のかかったストレートを内外角に投げ分けて、3番の横尾を空振り三振に打ち取った。

 七番手の高橋純平(県岐阜商)も周囲を安心させた。左足太ももの故障で地方大会でほとんど投げられなかったが、横尾を内角ストレートで三振に取るなど、ボールの質は高校生の中で一番、安定していた。

 一方で、不安の残る投手も見られた。秋田商の成田は持ち球のスライダーで甲子園の龍谷戦で一試合16奪三振を奪ったが、大学生には見極められる場面も多かった。無安打に抑えたがバッテリーミスも出て、1点を献上した。

 花巻東の高橋は吉田にバックスクリーンに二打席連発のホームランを打たれ、六番手の森下(大分商)も初の甲子園ということもあったか、苦しい投球になった。ストレートは140キロ台をマークしたが、変化球とも高めに浮くボールが多く、大学生に痛打された。

大学日本代表先発の田中は圧巻の投球

 大学日本代表の先発の田中は1回の平沢、清宮以外のオコエ、篠原(敦賀気比)、伊藤(中京大中京)を150キロ越えのストレートで三振に斬って取って貫録を見せる。2回は2三振と内野ゴロで高校生を寄せ付けなかった。

 大学の三番手、浜口(神奈川大)もいいピッチングを見せた。ストレートは最速148キロで、常時140キロ台を計測。カーブの曲がりも大きい。田中、浜口と来年のドラフトが楽しみだ。

1 2