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【台湾プロ野球】元ソフトバンク陽耀勳は経験した苦悩を力に「チャンス」を掴めるか

北海道日本ハムファイターズの陽岱鋼は、7月3日に1軍復帰後、復調傾向にあり、台湾では日々、その動向が注目されている。一方でもう1人、何かと話題になる選手がいる。兄である陽耀勳だ。

2015/08/04

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苦悩が続く日々

 2006年から8年間、主に先発・中継ぎ投手として福岡ソフトバンクホークスの投手陣を支えた陽耀勳。2013年オフにはメジャーリーグ挑戦のため、チームを退団。この決断で彼の野球人生は少しずつ狂い始めたのかもしれない。

 翌年2月にはピッツバーグ・パイレーツと2年契約を結ぶ。招待選手としてスプリングキャンプに参加するも2Aに降格。11試合に登板し、0勝1敗、防御率6.48の成績で6月11日をもってリリースとなった。問題となったのは制球の悪さ。四死球18。球団は見切るのが早かった。

 わずか4カ月のメジャーリーグ挑戦が終わり、陽耀勳は台湾へ戻り、この年から始まった社会人リーグ(ポップコーンリーグ)でプレーすることになった。全球人壽國訓隊(通称、國訓)に入団が決定。チームを指揮する王光輝監督は大きな期待を寄せていた。「海外でのプレーが豊富。先発投手として大いに期待している」と述べている。しかし、課題である制球は改善されることはなかった。

 初登板となった7月24日の試合では、MAX148キロは出ていたものの、打者3人に対して3四死球。満塁としたところで交代となった。1週間後の再登板では、1回2/3を投げて、押し出し四球を含む、9四死球で降板していた。夏季限定のリーグだったが、実践感覚を維持するのにはよい機会だったといえる。

 四死球を連発する奇妙な様子にイップスを疑った人物がいた。中日ドラゴンズで主に抑えとして活躍した郭源治だ。ブルペンでの投球は問題ないが、実際にマウンドにあがると突如、制球が乱れていたからだ。過去、台湾プロ野球では張誌家(元西武)が同様の症状になったことがある。現地の『ETtoday 運動雲』によると本人はこれを否定していた。「投球は本来の調子が悪かっただけで、後は心の状態を整えるだけだ」と。昨年12月でのインタビューでは、同時に今後の去就についても述べていた。「2015年は日本やアメリカにも行かず、台湾プロ野球復帰を目指す」。笑顔と同時に揺るがない決意の表れだった。

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