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横浜高・渡辺監督、最後の夏 ノーシードからの頂点目指し、初戦はコールド発進

今夏限りでの勇退を表明している名将渡辺元智監督率いる横浜高は、12日に第97回全国高校野球選手権の神奈川大会1回戦に臨み、光明相模原を相手に9-0でコールド勝ち。頂点へ一歩前進した。

2015/07/13

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名将・渡辺監督最後の夏が始まる

 横浜高を春夏計5度の全国制覇に導き、数多くのプロ野球選手を輩出してきた名将・渡辺元智監督の最後の夏が始まった。

 渡辺監督は5月に今夏限りの勇退を表明。監督として最後の甲子園がかかった第97回全国高校野球選手権の神奈川大会は、ノーシードで12日に光明相模原高との初戦に臨んだ。

 名将の最後の夏に例年以上に注目が集まる中、序盤に固さが目立った選手だったが、中盤以降は本塁打2本を含み打線が9得点を挙げ、4投手の継投で9-0で7回コールド勝ち。甲子園へ一歩前進した。

 渡辺監督は1965年にコーチに、68年に監督に就任。監督就任後は横浜高を甲子園の常連校に育て上げた。これまでの全国高校野球選手権(夏の甲子園)出場成績をまとめた。

1978年 3回戦
1980年 優勝(初) ※エース愛甲猛(元ロッテ)
1981年 2回戦
1989年 初戦
1994年 初戦
1996年 3回戦
1998年 優勝(春夏連覇)※エース松坂大輔(現:ソフトバンク)
2000年 ベスト8
2001年 ベスト4
2004年 ベスト8 ※エース涌井秀章(現:ロッテ)
2006年 初戦
2008年 ベスト4
2011年 3回戦
2013年 3回戦

 時代が変わる中でも甲子園の常連校として君臨し続けている横浜高。近年の成績を見るとほぼ2年に1度のペースで夏の甲子園に出場している。渡辺監督の有終の美を甲子園で見届けたい高校野球ファンも多いはずだ。

 まずは神奈川県186校の頂点まであと6勝。頂点をつかむまでには、4回戦で春に準優勝し第一シードを獲得した県立相模原、準決勝で桐光学園や慶応義塾、決勝で東海大相模と激突する可能性がある。全国屈指の神奈川県大会を勝ち抜くために、そして、その先の全国制覇へ向けて一歩一歩勝ち進んでいく。