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高橋純平は5球団競合? プロのスカウトが注目した春のセンバツ”金の卵”

センバツの頂点に敦賀気比が立った。北陸勢としては初優勝になった。優勝投手の平沼は昨夏の甲子園ベスト4の立役者で、今回も注目された好投手。平沼の他にもプロが注目する金の卵は……。

2015/04/02

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他にも原石が多数輝いたセンバツ

 他に前評判の高かった投手は、仙台育英の佐藤世那と敦賀気比の平沼翔太。佐藤は1回戦で競り勝ち、平沼は初戦に1安打完封、準決勝でも大阪桐蔭を完封した。
 前出のスカウトに他にも目についた選手を挙げてもらった。

「佐藤は右ヒジが伸びてしまって遠回りする癖がある変則フォームです。村田兆治のような(笑)。ただそれでも常時140キロ出るのが魅力。平沼は左膝を高く上げるダイナミックさがある。腕が振れていてスライダーが切れる。打者としてのセンスも魅力で投打のどちらで行くのか将来が楽しみ。龍谷大平安のナンバーワン左腕と言われる高橋奎二も右足を高く上げ躍動感がある。球速も去年より順調に上がっていて145キロが出ていました。近江の小川良憲も力強さが増していましたし、沈むシンカーも有効でした。
 野手では天理の坂口漠弥のライナーでセンターを越えたホームランは、かつて中田翔が放ったホームランとだぶったよ。同じく天理の舩曳海外野手は一級品の俊足で、計ったらイチローとそん色ない数字でしたよ。大阪桐蔭の右翼手、藤井健平は身体能力が高く強肩、守備範囲も広くセンスを感じた。東海大菅生のエース、勝俣翔貴は左右にライナーを打ち分けた打撃を買いたいです」

 夏を越えて、秋のドラフトでは誰が指名されるのか。
 ところで大谷、藤浪の年も含め2010年以降、高校生のドラフト1位指名は3人と、4人が続いている。「いい選手が少ない」というのがスカウトの総意だ。今年の春は特にその印象を受けた。若い力は組織を活性化する。それは球界も同じ。スケールの大きな選手がたくさん育つことを願いたい。

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