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末恐ろしいルーキー・田嶋大樹が社会人デビュー JABA東京スポニチ大会は、富士重工業が優勝で幕を閉じる【横尾弘一「プロにつながる社会人野球」】

3月9日より第70回JABA東京スポニチ大会が行われ、富士重工業が5年ぶり2回目の優勝を果たした。この大会で新たな若手が鮮烈なデビューを遂げた。

2015/03/15

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横尾弘一



投打が噛み合った富士重工業

 そうしたルーキーの躍進こそなかったが、飯野勝利・新監督に率いられた富士重工業は、2013年日本選手権、昨年の都市対抗に準優勝した実力を遺憾なく発揮した。8打点を挙げて最高殊勲選手賞に輝いた三番・竹田育央をはじめ、打線がつながりのある攻撃で得点を重ね、2年目の小野和博ら投手陣を楽に投げさせて試合の流れをつかむ。
 
 負ければ準決勝進出がなくなるリーグ戦第3戦でも、5投手のリレーで強豪・JR東日本を1点に抑え、終盤8回裏に一気の逆転。準決勝でも同点に追いつかれた直後にベテラン・林 稔幸のソロ本塁打でリードを奪うなど、投打の歯車が噛み合った試合運びは見事だった。
 
 決勝は無得点で準優勝に終わったHondaも、若手投手の成長で活気が生まれ、全国屈指の破壊力を備える打線も十分に機能した。ベスト4入りしたJR東日本東北、ヤマハの戦いぶりも素晴らしく、社会人野球の戦国時代は今季も続くという印象だ。このあと3月下旬には各地区で春季大会が行われ、4月2日には第62回JABA静岡大会が浜松球場と県営草薙球場で開幕する。富士重工業に続いて頂点に立つのはどのチームになるのか楽しみだ。
 
【第70回JABA東京スポニチ大会の結果】
◆リーグ戦Aブロック
セガサミー 6×2 ヤマハ
JX-ENEOS 3×2 日本新薬(延長10回タイブレーク)
JX-ENEOS 10×3 セガサミー(7回コールド)
ヤマハ 8×0 日本新薬(7回コールド)
ヤマハ 5×1 JX-ENEOS
日本新薬 5×2 セガサミー
※2勝1敗でヤマハとJX-ENEOSが並び、当該対戦の勝敗でヤマハが準決勝へ進出。
 
◆リーグ戦Bブロック
JFE東日本 7×0 JR東日本(7回コールド)
富士重工業 6×3 Honda熊本
富士重工業 4×2 JFE東日本
JR東日本 5×2 Honda熊本
富士重工業 4×1 JR東日本
Honda熊本 4×3 JFE東日本
※3勝で富士重工業が準決勝へ進出。
 
◆リーグ戦Cブロック
Honda 4×0 東京ガス
Honda 7×0 三菱日立パワーシステムズ横浜(8回コールド)
東京ガス 4×0 JR東海
三菱日立パワーシステムズ横浜 6×2 東京ガス
Honda 2×1 JR東海
JR東海 7×6 三菱日立パワーシステムズ横浜(延長10回タイブレーク)
※3勝でHondaが準決勝へ進出。
 
◆リーグ戦Dブロック
新日鐵住金かずさマジック 7×6 明治安田生命(延長10回タイブレーク)
JR東日本東北 3×2 大阪ガス
新日鐵住金かずさマジック 5×4 大阪ガス(延長10回タイブレーク)
JR東日本東北 2×1 明治安田生命
JR東日本東北 2×1 新日鐵住金かずさマジック
大阪ガス 6×4 明治安田生命
※3勝でJR東日本東北が準決勝へ進出。
 
◆準決勝
Honda 7×0 ヤマハ(7回コールド)
 
◆準決勝
富士重工業 6×4 JR東日本東北
 
◆決勝
富士重工業 1×0 Honda
※富士重工業は5年ぶり2回目の優勝
 
◆表彰選手・監督
最高殊勲選手賞/竹田育央外野手(富士重工業)
敢闘賞/石橋良太投手(Honda)
首位打者賞/川戸洋平内野手(Honda)=.529
打撃賞/小笠原涼介内野手(JR東日本東北)
新人賞/福田大輔投手(Honda)
監督賞/飯野勝利監督(富士重工業)
 
 
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