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「この1球でいくらもらっているのか考えろ」21Uの経験が刺激に プロ注目の“鉄腕”桜井俊貴

 昨春、6勝無敗の成績を残しチームを優勝に導き、個人3冠(MVP、最優秀投手賞、ベストナイン)にも輝いた立命館大のエース・桜井俊貴。同期の遊撃手・山足達也とともにプロ入り、そして関西学生野球復権の期待がかかるエースの人間性に迫った。

2015/02/12

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Yu Takagi

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桜井俊貴、山足達也(立命館大)2のコピー

桜井(写真左)と山足、今秋ドラフト候補でもある投打の柱2人の活躍に期待がかかっている。

無尽蔵のスタミナ、原点は高校時代

 「タフネス右腕」「鉄腕」……そのような表現をされることの多い立命館大のエース・桜井俊貴。

 昨春の関西学生リーグで11試合92回1/3のマウンドに立ち、投球数は1439球を数えた。そんな中でも、柔らかに肘を使ったフォームからキレの良い球を投げ続け勝利を量産。大学選手権でも1勝を挙げるなど大車輪の活躍を見せた(チームは桜井がリリーフ登板となった2回戦で敗退)。

 桜井はそのスタミナが培われたのは高校時代だと話す。前回の記事で取り上げた山足達也(遊撃手/枚方ボーイズ→大阪桐蔭高校)が歩んだエリートコースとは対照的に、桜井は地元の中学で軟式野球をし、進学校の北須磨高校で初めて硬式球を握った。

「甲子園に出たいとかは、まったくなかったですね。観てはいましたけど、全然レベルが違いましたから」と、桜井はあっけらかんと振り返る。
 練習もグラウンドを他部と併用するため、あまり実戦的な練習はできなかった。それだけに「練習中はずっと走ってました。それが良かったのかもしれないですね。ハハハ」と桜井は笑った。

 高校球児の誰もが憧れる聖地には無欲でありながらも、練習後にはジムなどにも通い、体づくりを着々と行っていた桜井は、徐々に頭角を現す。
 高校2年夏に2試合連続無四球完封勝利を挙げるなどし、兵庫県大会8強にまで躍進。すると「公立校が私学に勝つと大きく取り上げられて、それがうれしくて」と、自信とともに野球への意欲が強まっていく。

 その後はルーズショルダーに悩まされるなどもしたが、高校3年夏には強豪・育英を相手に4安打完封で8回コールド勝ち。県3回戦で敗れ、全国的には無名なままだったが、これらの活躍が立命館大関係者の目に留まり、スポーツ推薦での進学が決まった。

「野球じゃ緊張しません」

「桜井は、ずっとマイペースですね。日本代表に入ってからも、いつも普通な感じで、“他の人にはない世界”を持っているというか。ほわーっとしていて、なんも考えてないように見えるんですけど、配球とかもしっかり考えているみたいです(笑)」と古川昂樹主将は桜井の人間性をそう評した。

 確かにインタビューをしていても、野球に対しての真面目さが伝わる一方で、どんな質問にも笑みを絶やさず飄々と話す。「ハハハ」という笑い声が印象的だ。
 マウンド上でもそれは変わらないといい、「野球じゃ緊張しませんね。野球よりゼミでの発表とかのほうが緊張しますよ」と言って桜井はまた笑った。どこまでもマイペースな性格が、孤高とも言えるマウンドでの落ち着きに繋がっているのかもしれない。

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