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韓国WBC代表監督、金寅植が3度目の就任の背景。日本に通算成績で勝ち越すも「大谷に手も足も出ず、日本より力は落ちる」

来年3月に開催される第4回WBC。日本は09年以来となる世界一を目指して動き出す。その一方でライバル・韓国も前回大会のリベンジに燃えている。

2016/09/10

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常に日本を警戒する指揮官

 KBOは組織内に「WBC準備委員会」を設置して来年3月に向けて時間をかけて準備を進めていた。ちなみにこの委員会のトップは金監督。本来ならば彼以外の人物が指揮を執り、新監督の手助けをする立場になるはずだった。今回のような想定外の事態が起こっても冷静沈着な態度を貫いている。5日に行われた就任会見では、全力を尽くすと所信表明を行うとともに大会の展望についても話した。この内容にはライバル・日本についても言及されている。

 韓国メディア『ジョイニュース24』では金監督の言葉を次のように報じている。

「プレミア12では大谷翔平(日本ハム)に手も足も出なかった。最終的にチームは準決勝で日本に勝利したが、それは運もあったからだと思う。全体的な戦力を考えれば韓国のほうが力は落ちる。しかし、実際に試合をしてみなければわからない」

 金監督にとって日本戦は特別なものだろう。

 過去、4度の国際大会で日本と11回対戦し、6勝5敗の成績を残している。彼は09年WBCの決勝戦でなぜ、イチロー(現マーリンズ)を敬遠させなかったのかと問い詰められていた姿が印象的だ。また、プレミア12準決勝後には小久保裕紀監督に「日本のよいチームリーダーになる」とエールを送ったこともある。たとえライバルであっても決して見下すようなことはせず、相手に敬意を示している。

 日本とは切っても切れない関係にある金監督。既に発表されている大会日程によれば、日韓両国が激突するのは東京ドームでのセカンドラウンドが有力だ。まずはお互いにファーストラウンドを勝ち抜かなければならない。果たして金監督にとって12回目となる対戦は実現するのだろうか。彼は今、静かに闘志を燃やしている。

出典元:
『dongA.com』
「69세 노장에게… 또 매달린 한국야구」
http://news.donga.com/3/all/20160906/80152499/1

『ジョイニュース24』
「김인식 감독이 생각하는 ‘제3회 WBC와 한일전」
http://joynews.inews24.com/php/news_view.php?g_serial=978446&g_menu=702100

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