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渡辺俊介が目指した都市対抗野球。サブマリンが社会人チームに復帰した理由

千葉ロッテマリーンズでサブマリン投手として活躍した渡辺俊介が、日本復帰に選んだのは社会人チーム「新日鐵住金かずさマジック」だった。コーチ兼選手として、都市対抗野球出場に大きく貢献した。

2016/07/31

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都市対抗野球本戦では登板機会なし

 7月18日、東京ドーム。1回戦で新日鐵かずさマジックは強豪・JR西日本と対戦。次々に得点を許し、5人の投手を注ぎ込むも1-6と結果的に完敗を喫した。

 9回二死になった時に、ベンチ裏通路の取材スペースへ移動した。すると背番号「37」の渡辺がブルペンからベンチへ向かって走っていった。渡辺の登板はない、ということがわかった。

 試合後、通路に出てきた渡辺は、落ち込んでいるようだった。マリーンズ時代、クライマックスシリーズで負けた時も、こんな表情は見せなかったと記憶している。

「選手はこの敗戦を生かして、次の試合に挑んで欲しい。このまま続けるのが良いのか、ゆっくり考えたい」

 短いコメントしか出してくれなかった。「このチームで頂点まで駆け抜けたい」。大きな無念さがにじんでいることが手に取れた。

 一昨年、アメリカ独立リーグでの登板を見た。自分より一回りも大きな体の打者を、緩急自在の投球で完璧に抑え込んでいた。大ベテランであるが、いまだに進歩、進化しているのを感じた。あの投球を見せられたら、次が見たくなる。まだまだ「サブマリン」を見たい。まずはこの秋、日本選手権を楽しみにしている。

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