大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



埼玉アストライア加藤優、前期打率.419。目指すは最優秀新人賞【花になれ#3】

女子プロ野球、埼玉アストライアのルーキー加藤優。ルーキーイヤーとなる今シーズンは16試合に出場し、いずれも途中出場ながら10試合連続安打を記録するなど、4割を超える打率をマークした。規定打席まであと僅かで、最優秀新人賞は射程距離内である。チームは前期最下位で終わってしまったが、アストライアにとっては後期の本拠地開幕シリーズで7月17日に今シーズン最大のキャパシティを誇る神宮球場(対兵庫ディオーネ)という大一番が控えている。 前期の振り返りや最優秀新人賞を目指す後期の意気込み、そして女子野球ワールドカップについて語ってもらった。

2016/07/01

text By

photo

どら増田



10試合連続安打を記録

 この試合のあとから、自分の中で代打の準備というか、ルーティンを作ることができました。そこから10試合連続でヒットを打つことになるんですけど、これまでこんなに続けて打ったことはなかったので、この準備の仕方が合っていたんだなと思います。

 打てている間は「このコースも打ちたいな」といろんなものに手を出したい気にもなったんですけど、特命コーチの片平(晋作)さんに相談したら「結果が出てるときに、あれこれ手を出さないほうがいい」と言われて、狙い球も変えずに、そのままのスタイルを貫きました。ただ最近になって攻められ方が変わってきたので、自分の中でも変えていかなければと思います。

 女子プロ野球は低めで勝負してくる選手が多いので、低めが得意な私にとってはそれが狙いやすかったんです。どちらかというといつも真ん中から外を張っていて、そこに初球から来たら打ちにいく感じだったんですけど、最近は結構インコースも使われはじめて、少しバッティングがおかしくなってきました。

 インコースへの苦手意識を練習して克服していかないといけないですね。その球も打てるようになれば、ピッチャーもまた考えるじゃないですか。この前もデッドボールになるような球も振りにいってしまったり、逆にスタメンで使われるようになったら打てる球を見送ってしまったり……選球眼も狂ってきているので、後期に向けてそういうところはリセットしていきます。

1 2 3 4