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早実・清宮幸太郎、進化を証明する夏。一時外野挑戦も、3番・一塁手で勝負【2016年夏  各地区逸材ファイル4】

今年の甲子園も、やはり早実の清宮幸太郎に注目が集まる。昨年の夏の甲子園から秋、春とどのような時間を過ごしてきたのだろうか。

2016/06/29

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4番に注目ルーキーが加入。清宮は3番、一塁手で2年目の夏へ

 松本の後、6月に佐倉高校戦と熊野遠征での2本を加え、高校通算本塁打は50本(6月25日現在)。ちなみに松井秀喜は高校3年間で60本だったというから、近い時期に松井の数字はクリアしているかもしれない。本人は3年間で80本くらいは打ちたいと言っているが、無理な話ではなさそうだ。

 守備位置はファーストに再コンバートになった。「うまいし、チームにとっても一番いい形」と監督が言うように『定位置』に戻った。

 打順も去年と同じ3番に。というのは4番に注目の1年生が加わったからだ。U-15日本代表で4番を打った野村大樹が入学し、いきなり4月からの練習試合で4番に入っている。松本の試合でも文句なし、豪快なホームランをレフト席に放り込んだ。パンチ力があり左右に打ち分ける技術もある。春の都大会では清宮が孤立していた打線だが、5番には打撃のいい3年生が入りそうだ。

 あとは1年生が加わった投手陣がどの程度、整備されるか。西東京大会を勝ち抜くカギとなる。

 清宮は2年目の夏もホームランを打ってくれる予感がある。というより、確信がある。
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 2年連続甲子園へけん引するであろう、清宮の打撃は今年も止まらない。
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